全仏での問題で、相手のスペイン人選手が再び猛反論した。「(ボールガールは)怖がっていた」、「私たちは当たったボールが映像で見るよりもずっと速かったことも、小さな女の子が20分も泣いていたことも見た。それなのに批判されるのは傷つく」と主張する。

 加藤選手がボールガールに謝罪に行った時にはボールガールに笑顔も見られたが、その後20分間(10分という記事もあり)も泣き続けたのは、相手選手たちが大きな声を出し怒って猛抗議している姿に恐怖を感じたのではないだろうか。自分が大ごとにしてしまったと大きな不安を感じたのではないだろうか。そもそも、ボールガールが本当に痛いのであれば、すぐ近くで彼女を見た人々(選手達や審判、責任者たち)もそのまま放置しそこに立たせておくことはしなかったであろう。誰が見ても痛そうでなかったからそのままにしていたはずだ。当たったボールは映像で見るよりもずっと早かったというのも(相手選手たちも見ていなかった)、血が出ているというのも嘘である。

 相手選手たちは反省しているのだと思ったが、嘘をつきながら日増しに反発を強めている。周囲の人やスペイン国内の人々が、「嘘をついてまで相手を失格させようと頑張ったのはよくないよ」「失格を喜んだりするのはだめだよ」と教えてあげないのだろうか。早くスペイン人選手に理解させないと、スペイン人選手が受ける傷を大きくしてしまうだろう。