四大テニス大会で過去に優勝した選手達や、シングルスで18回優勝のナブラチロワ、プロテニス選手協会なども、全仏オープンで日本人ペアを失格にしたことは間違いだ、恥ずべきことだなどと非難している。
一方、日本ではコメンテーターの杉村太蔵氏が「実際にプレーした立場から言うと・・・」と何度も言いながら、すべての点において問題なかった(あるいは、しかたのないこと)という旨の主張を展開した。
実際にプレーした立場の人間の話は適切であるはずだ。ナブラチロワをはじめ四大大会優勝経験者達は、実際にプレーした立場の杉村太蔵氏の話から学ばなければいけない。
「適切な批判」が改善や進歩をもたらす。あきらめたら改革はない。
ちなみに、ネット上で批判があるとすぐに「誹謗・中傷はやめろ」との書き込みがなされ、そこからさまざまな人が入ってきて口喧嘩となり炎上する。不適切な批判や犯罪めいた批判も確かに多いが、批判のすべてを言葉遊びとしての「誹謗・中傷」というフレーズで片づけようとすることは、人々にとって大きな損失や遅れとなる。