大学のAO入試は、芸能人に甘いように感じるのは私だけであろうか。
芸能人は特化した技能や才能のない人たちが多いと私は思っている。歌がうまいとか劇ができるというのは、一つの仕事としてお金をもらえる程度にできるという範疇を超えるものではない。歌手以上に歌がうまいボイストレーナーやプロのダンサーなどごまんといる。さらに言うなら、何もうまくできることがなく、整形で外見をカッコよくされ、芸能事務所の営業力によってキャーキャー言われるようになった歌手や俳優もたくさんいる。大学は何を見てこのような人を合格にするのだろうか。
会社の営業マンだって陶芸家だって、何の仕事でもその道でうまくなっている人がほとんどである。というか、長くやっているとそれが上達するのは当たり前のことだ。だからといって、芸能人以外の職業の人が芸能人のように慶応大学や明治大学に受かるだろうか。「有名人だから」という理由で、慶応の大学や大学院に合格させるということはないだろうか。
AO入試で合格した芸能人の一覧があったので見てみた。大学入学共通テストや学問の必要性など、いろいろと考えさせられた。AO入試で大学や院に合格した芸能人たちは、ずっと研究を続けていくというよりも、学歴を手に入れるのはコメンテーターや評論など仕事の範囲を広げるための営業活動に、私には見えてしまうのである。