世界卓球女子シングルス準決勝で、早田ひな選手が1-4で中国選手に負けた。

 日頃から「試合を楽しみたい」という彼女だが、今日は楽しめただろうか。

 試合後のインタビューで、彼女は「努力してきた方向はまちがっていなかった」と話したが、努力の方向性(練習内容)が間違っていたから負けた。今回も彼女が中国選手に負けたのは、努力(練習量)が足りなかったからではないだろう。これ以上できないというくらい練習はしてきたはずだ。あとは中国選手の分析・研究に基づいた科学的戦略と科学的練習方法に沿って「勝つための練習」に方向性を正すだけだ。

 さらに言えば、試合中のミスをした時のうなずきや「楽しみたい」などと言ったりすることはやめて全集中で練習や試合に臨むこと、セルフコントロールを訓練すること、中国選手への応援のテープを聞きながら練習して慣れること、卓球に限らないが中国とスポーツの国際試合をする時用に「対中用日本応援団」を専門に組織し(声の大きい大学の応援団のようなもの)、日本選手の邪魔をするような中国の応援に対抗できるようにしておくこと、の4つにも備えたほうがよいと思う。

 とにかく今までと同じでは、いつまでたっても中国との差は縮まらないのだろう。いろいろなものを1つ1つ変えていかなければいけない。