ジャニー喜多川氏の性加害については、フォーリーブスの北公次氏が暴露本を出版して公にしたこともあったが、当時からマスコミはスルーしていたという。元ジャニーズJr.で、1980年代後半からジャニー喜多川氏による性加害を告発してきた平本淳也氏は、「事実を「認める」としたら、これまでのタレントから今いる所属の全員が「被害者」ということも「認める」ことになる。往年の大スターからSMAPや嵐だって例外ではなく、もちろんデビュー前のジュニア連中もである。ほぼ全員がそれぞれ相当の「被害」は受けている。もちろん皆が知る事実である。この被害を受けた人数は少なくても数千人に上るでしょう。週にひとり50週で半世紀以上の時間を単純計算しても2500人以上が被害者数として推測できる。これは「事件」ではないのか?」と話す。これが事実かどうかは、警察による今後の捜査に期待したい。
北公次氏の頃にマスコミがすでにスルーしていたということは、マスコミも当初から事実を知っており、長年見て見ぬふりをしてきたように見える。もしそうだとしたら、実行犯は喜多川氏であるが、それを止めずに事実上喜多川氏の行為をサポートしてしまったマスコミは犯人ほう助にならないのだろうか。マスコミがきちんと報道していれば、平本氏の言う多くの被害者を生むことはなかった。喜多川氏とマスコミ、どちらに多くの非があるだろうか。
勘ぐれば、最近はほとんどのテレビ局が、イギリスのBBCの告発ドキュメント放送後にそのことをニュースで報道しなかったのはよくなかったと自己批判しているが、謝罪し罪を補うところはその部分ではないだろう。マスコミ、特にジャニーズ事務所とずぶずぶの関係であったテレビ局が数十年にわたって事件(未成年に対する性暴力)を黙認してきたために数千人とも思われる被害者を生んでしまった取り返しのつかないマスコミの大きな罪から世間の目を背けるために、小さな罪をあえて大きく取り上げて自己批判して見せて善人ぶっている(責任逃れをしている)ようにも私には見える。もしこの通りだとしたら、あまりにも狡猾(こうかつ)で気持ちが悪い。
さらに言えば、すでにジャニーズを退所した人を含め、ジャニーズに所属しているメンバーで被害にあった人の中には、喜多川氏の行為を黙認している人もたくさんいるのだろうが、それは許されるのだろうか。被害者ではあるが、喜多川氏の行為をなかったことにしようという「かばう行為」は法的にどうなのか。もちろん、自分が被害者であったというのが公になるのが嫌であれば匿名でも構わないが、被害者の実数として事務所や(捜査が始まったら)警察に伝えたほうがよいと思う。
とにかく、喜多川氏のやったことの内容と加害年数、予想される被害者数からみて、ただ事ではない問題である。マスコミも事務所の社長も、ことの大きさがわかっていないように感じる。歴史に残るものすごく大きな事件だと思う。