少し前に、六本木で日本人女性がフランス人に殴打される事件があった。映像を見ると女性の顔をこぶしで思いきり殴っており「外国人は、やっぱりすごいなあ」と思ったが、こんなことをするのは非常に珍しい外国人なんだと自分に言い聞かせ、それ以降はこの事件のことは忘れていた。
そして今日、この事件についてフランスでの反応を目にした。その多くは、「日本人の人種差別は激しい」と言った旨のものだったということだ。「いいね」が一番多くついた反応の書き込みは、被害者の顔(こぶし?)にぼかしを入れたニュース映像を取り上げて、日本人はエロだといった茶化すような旨の内容の反応だったという。
私のフランス人に対する認識は、再び元に戻ってしまった。もちろんフランス人の全員ではないことはわかるが、「正義」に対して日本人とは異なる考え方や反応をする人が、フランスには多いと感じた。当たり前のことか。
フランス人に限らず、日本より治安が悪い世界各国から日本にやってくる観光客や労働者はさらに増えるだろう。それに伴い、このような危険性も増えることは当然である。今後は、これまでのような平和ボケしたような社会とは違ってくるだろう。日本人は、日本とは異なる教育を受け、日本とは異なる正義観や道徳観の社会から来た外国人と接する場合には最低限の警戒心をもたないと、危険な目に遭遇することが増えるのかもしれない。