教育評論家の尾木直樹氏が、大田区で発生した中1殺傷事件について「彼は入院していると思うんですけれども『命に別条なし』という報道は正確ではないんじゃないかとすごく昔から思っているんです。あれだけ血が流れていて、かなり重傷を負っているはずなんです。だから命に別条なしと流れると何か視聴者は安心しちゃうんじゃないか、と。やっぱり、僕は一日も早く回復して欲しいなと強く思います」と願っていた。」と語った。

 彼は「命に別条なし」というのは正確ではないんじゃないかというが、それはマスコミが勝手に決めたことではなく、医者が医学的に診察した結果であろう。私は、公共の電波を使い大学の名誉教授という立場で全国に向けて提言した彼の発言が正確ではないと思うのだが・・・。

 後半部分の「視聴者は安心しちゃう」という部分も実際とはかけ離れた理解だと思う。命に「別条なし」と正確に報道しても事件について安心などする視聴者はいないだろう。「命に別条なし」だから怖く危ない事件ではなかったとならない。最後の結論の一文である「やっぱり、僕は一日も早く回復してほしいなと云々」の部分と、それまでの部分の関係(論理)もよくわからない。

 私はこれまでも彼の発言についてこのブログにおいて疑問を呈してきた。久々に彼の発言を見たら、やはり一つ一つ理解できなかったり納得できなかったりするものだった。とてもいい人であることはわかるが、私と相性が悪すぎるのだろうか。