どこの国の法律でも、「法律」だから客観的に正しいとは言えない。事実上、大統領が一人で勝手に法律を作れる国もある。

 同じようにどこの国の歴史でも、「歴史」だから事実であるとは言えない。日常的に平気でうそをつける国もある。

 もちろん、本来であればあり得ないことなのだが、政府や国民のレベルによっては、実際にそのような国が存在している。

 人間は、基本的に弱い相手、黙っている相手を攻撃したくなると私は思っている。強い相手に対しては、無茶苦茶なことは言えないものだ。日本に対して嘘や非合理的なめちゃくちゃなことを言う国もあるが、それに対して日本が真実をもって徹底的に反論をしないと、相手はますます日本をいじめたくなるだろう。その心理は理解できる(認めはしないが)。

 また、日本が徹底的にきちんと反論しないと、日本に対する世界の認識も誤ったものになってしまう。「嘘でも100回言えば真実になる」という言葉がある。日本が暴言に対して黙ってやり過ごしていれば、世界の国々が中国や韓国や北朝鮮の言うことは本当のことだと信じてしまうだろうし、それが狙いで、日本には嘘だとばれても、世界に向けて堂々と言い続けているのだろう。

 日本は本当に外交に弱い国である。いくら能力のない者が地球儀を俯瞰してみても、ロシアとの北方領土も中国との尖閣問題も韓国との徴用工問題も北朝鮮のミサイル発射問題もご覧の通りの結末だ。俯瞰のために、政府専用機の運用にいくら使い、いくらお金をばらまいてきたのだろうか。お礼やおだてるような事は言われるだろうが、本当に見合うほどの実質的な効果があることだったのだろうか。今の日本外交のやり方では、世界からは日本は楽しい国ではあっても尊敬されることはなく、国連で物を言っても軽くみられてしまうだろう。

 別の外交方法を考えたり、交渉や反論をする専門の部署を設けたりなど、何かアクションを起こして少しずつ改善していかないと、日本はいつまでたっても痛めつけがいのある楽しい国で終わりそうだ。真の通った強さ、正義の強さが日本に欲しい。