テレビでロケ番組を見ると、出演者の多くの会話に対して大勢の笑い声(どこ かで録音した多くの一般人の笑い声のようなもの)がつけられている。
演出ということでやっているのだろうが、この笑い声はロケの映像を見て笑っているものではない。全く関係のない笑い声を、あたかも映像を見て笑っているように後付けして作られた嘘の番組であり、意図的なので詐欺になる可能性もある。
大げさな表現やCMを挟んで同じ映像を何度も何度も繰り返すような過度な演出、偏った一面的な報道も、テレビ局は嘘はついていないので、犯罪行為だとは言えない。あとは視聴者が見るかどうかを決めればよいだけの話であろう。しかし、実際は起きてもいないことを起きているように映像を作り直し、事実とは異なる番組にして放送することは全く別の次元の話であり、許されることではない。
嘘の番組を意図的に放送しても罰せられないのであれば、何でもできてしまうことになる。社会に対して影響力を持つ政治家と放送局から徐々に「一線」というものがなくなり、それが社会にも浸透し、いまのような混沌とした社会になっていると思う。政治家と放送局は襟を正し、限度を守っていかないと、社会全体がさらに「何でもあり」になっていくように感じられる。