岸田総理が襲われた映像を見ると、飛んできた爆発物を警護の人が聴衆のほうに向かってけり、その後総理が避難したようだ。総理を守るために聴衆を犠牲にする様子を見て、「総理は神か!」と思った。
警護の人は総理を守ることが仕事なのだろうから当たり前の行動をとったのだろうが、そうであれば仕事内容を、「誰も犠牲者が出ないように最善を尽くす」と変えたほうがよい。そもそもすぐに爆発をしていれば総理も聴衆もケガをしたであろうから、根本から日本での要人警護にあり方や訓練方法を改める必要がある。
この前、安倍元総理が殺されたにもかかわらず、同じような結果になりかねないようなことが起きた。このままだと、同じようなことがいつまでも繰り返される。「今後は気をつける」とか「より一層警備を厳重にしていく」といった発言で何とかなる話ではないと思う。現場の映像を見ると、総理やその取り巻きはほぼ全員が危険性のある大勢の聴衆を背にして海のほうに体を向けていた。総理の後方の聴衆を見ていたのは映像で確認できたのは2人だけだ(そのうちの1人が爆弾を聴衆のほうにけった)。安倍氏の時と同じく、またもや後方の警備がおろそかになっていた。日本の要人警護は穴だらけで、素人の市民ではなく多少訓練された人や外国のスパイなどが本気で襲ったら、本当に大変なことになりそうだ。
もし必ず守りきりたいというのであれば、選挙運動で不特定多数の聴衆に近寄ったり握手をしたりすることはやめるといったようなことも含め、日本は要人警護についてすべてを見直したほうがよいと思う。