先日、TBSオールスター感謝祭が放送された。お笑い芸人枠ではマジカルラブリーや錦鯉が出ていた。M1の時の漫才は面白かったが、それ以降のバラエティ番組で彼らを見て笑ったことは私はない。気まずさや悲壮感さえ感じられてしまう。
笑い飯が優勝した時から、M1が変わってしまったように感じる。その後の優勝者であるトレンディエンジェル、ミルクボーイ、マジカルラブリー、錦鯉、ウエストランド・・・。M1での2、3個の漫才によってコンビのおもしろさを決めて、その後の様々なバラエティ番組で使い続けるという流れは、視聴者もつまらないが本人たちも苦しくて恥ずかしいのではないだろうか。M1でのネタは練りに練って偶然出来上がったおもしろいネタだと思う。いわばそこが奇跡がもたらした絶頂の瞬間ともいえる。M1でのネタが最高に面白ければ、本人たちにお笑いの才能がなくても普通の暗くまじめな性格の人でも優勝できる。わかりやすく言えば、素晴らしく面白いネタを誰かが作り、それを三流俳優にでもやってもらえば、その俳優コンビが優勝する可能性が高い審査方法となっている。その人物の笑いの才能の評価ではなく、ネタの評価になってしまっている。
判断基準に、将来性なども含めたほうがいいように思う。