H3は、第2段エンジンが点火せず、打ち上げは失敗に終わった。
第2段エンジンはこれまで何度も成功してきたH2の仕組みと同じであるため、着火信号自体が送信されなかったのではないかと専門家は話している。
数日前に中止した原因も、補助の固体ロケットブースターを着火させる信号が送信されないというものだった。中止になった時、私は信号送信のソフト面の能力がまだ未熟であったのに慌てて打ち上げることは危険だと感じていたが、やはり失敗した。信号送信の部分のソフト(回路?)を同じ未熟な者が開発か制作をしたのであれば、別の部分の信号を送る仕組みにおいても危険性をはらんでいることになる。当たり前のことである。それなのに、時間をかけて総点検をするなり再びソフトを開発するなりせずに2回目の発射を急いで行った。1回目の発射を「失敗」とは言わせないために・・・。科学者らしくない判断であった。私には人災に見えてしまう。