小学校の教員間には、数十年前から女性教師によるパワハラが結構ある。その一因として、小学校教員には比較的女性が多いということがあると思われる。また、パワハラはセクハラと違い、明確に法に触れる基準があいまいのため、軽い気持ちや冗談の気持ちで行いやすいということもあるのかもしれない。
小学校教員の女性は、中・高年になるとタガが外れるというか恥や謙虚さがなくなり、いわゆる世間の女性と同じくオバタリアン化し、年下の男性教員に対して、いじわるや嫌がらせ、いやな言い方をねちねちと執念深く行っていく(年下の女性に対しては、なぜか行わない)。中・高年の女性小学校教員が、同一校に長く勤務してこの学校のことは何でも知っているというような雰囲気のいわゆる「おつぼね様」や学年主任などになると、パワハラの発生率が格段に高くなる。新卒や若い女性小学校教員(28歳頃まで)は、謙虚に一生懸命働いて素晴らしいと思う人がほとんどである。男性教員はどうかというと、私の経験で言うと(1000人以上みてきて)、「本当にいい人だなあ」と感じられる人が5割、普通の人が5割という感じで、意地が悪かったり攻撃的であったりする人は、一人も見たことがない。
もちろん、中高年の女性小学校教員すべてがそうだというわけではない。多くの女性に見られる「意地悪さ」や「執念深さ」のまったくない、純粋で誠実で誰にでも気を配る女性教員にも時々ではあるが出会った。
私は、中・高年の女性小学校教員によるパワハラによって休職する若い男性教員を何人か見てきた。そのうちの何人かは、退職し、その後も精神科に通院している。休職する人やパワハラを受けて苦しんでいる教員は、なかなかその事実を校長に言いにくい。悪口や嫌がらせを受けているなどというのは子供の世界のことのようだし、そんなことを上司に言うことは告げ口のように感じられるからなのかもしれない。
いずれにせよ、セクハラ同様、パワハラにおいても基準を設け法的整備をしてもらいたいし、小学校の職員室でもセクハラ対策同様に研修を行ったほうがよいだろう。長く続いてきたことだし、誰も言わずに黙認されてきたことでもある。しかし、もうそのようなことが許される時代ではなくなっているし、退職に追い込まれその後も長く精神科に通い人生を狂わされるような人を二度と出さないようにしなければいけない。