韓国の尹錫悦大統領が、日本からの独立運動を記念する式典において、「日本は過去の軍国主義侵略者から、我々と普遍的価値を共有し、安全保障と経済、地球規模の課題で協力するパートナーになりました」と演説した。

 これを聞いて、日本人は韓国を好きになれるだろうか。せっかく後半で未来志向のことも話しているのに、言い方ひとつで日本人の韓国への不信感や嫌悪感を残すことになる。

「歴史」とは、その国が有利になるように自由に作ってよい物語ではなく、客観的事実だけを公平に並べたものでなければならない。欧米は、ある国の政府の発言だからといってすべて信じるのではなく、国によっては「歴史=事実」ではないことを、信じられないかもしれないが理解したほうがよい。誇張を超えて、0から作り上げた歴史もあるのである。

「息をするように嘘をつく」国民性だということは、自国民も自覚しているだろう。自分の政府の言うことなども、信じていない。そのような中で、政府が言う日本との歴史だけは真実であると思い込むのも、おかしな話である。