インドで行われていた「20か国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議」の共同声明の採択は、中国とロシアの反対で見送られた。ほとんどの国は、ウクライナでの戦争を強く非難したというが、全会一致が原則だという。
このような会議や国連などで採択や採決を行う際、当事国(この場合はロシアとウクライナ)は除外しないと意味がない。ロシアが一方的にウクライナを攻撃しているのだから、それを非難する決議に攻撃を加えているロシアを参加させること自体、意味がなく筋が通らない。民主的に多数決で決めるのが筋であろう。本当は加害者(ロシア)だけが採択や採決に参加できないようにするのが筋だと思うが、百歩譲って平等という観点からウクライナも除外し、両者の言い分や戦況をみて、他国が判断するのが適切であろう。
次の国連での採決から当事国抜きでの多数決で決めてもらいたい。常任理事国で反対する国は中国だけとなるだろうが、中国一国だけがロシアの軍事侵攻に賛成していることを世界に示すことになるので、それなりに意味があるだろう。
不良でも半グレでも暴走族でもそうだが、悪者同士がくっつくとさらに悪くなる。悪いことや自己中なことをするためには、1人(一国)ではやりにくいから、悪は群れたがるのだろう。
集団や国際社会において、「赤信号、みんなで渡れば怖くない」を絶対に許してはいけない。許したら、何でもありの世界、暴力の世界になってしまう。