お笑い芸人達は、自分や仲間のまずかった言動に対して「大笑い」して見せれば、許されるようになっている。
これが少しずつ一般社会にも広がっていくことで、笑いと勘違いして他人をからかったりいじめたりする人が増え、注意や逮捕されても、責任逃れをする人が増えていくのだろう。
お笑い芸人が、情報番組のコメンテーターや社会や政治の問題に意見を言うことが非常に増えてきたが、聞いていると一面的な感情論が多い。しかし、視聴者はテレビで有名人が言っているのだからその考え方が正当な考えなんだと誤解する。これまた社会が自己中の混沌とした望ましくない方向に進む役割を果たしてしまう。
お笑い芸人といえども、悪い慣習を社会に定着させたり社会秩序を壊したり国民による違法行為を誘発するような言動などは控え、一人の社会人としての責任を果たしてもらいたい。また、自分の仕事の範疇から出ないことも重要で、社会問題や政治問題などについて少ない偏った情報しかない素人が無責任に公共の電波を使って全国民に対して主張することは厳に慎んで働いてもらいたいと思うのである。
大声を出して笑い飛ばせば何でも許されてしまうお笑い界の基準が、日本社会の基準になってしまうことに、とても危うさを感じる。