今問題になっている詐欺電話をやっている人は、相手がテレビ局の取材をしているとわかると態度を豹変させる。この傾向は、詐欺師に限ったことではない。
私の経験上、賃貸契約を扱う不動産屋も、利益にならない(「この人は契約しないな!」)と感じり、契約後に物件の問題や契約上のトリックなどを指摘したりした瞬間、100パーセント態度を豹変させる。まるで三流チンピラのように。それは、戸建ての新築などを販売している有名な一流会社も例外ではなかった。私が若い時、超有名でイメージもよい一流住宅販売会社からアパートの契約時にうそをつかれ、恥ずかしながら幼稚なトリックに引っかかってしまった経験がある。それを伝えた後の営業マンの態度はひどいものだった。私は1年でそのアパートを出た。
「不動産業」という名前からしてもともと私には怪しいイメージがあったが、実際に接してみると油断もできないし笑えるくらいに態度を豹変させる。普通の誠実な商売をする分野に変えていけないものだろうか。消費生活センターは物に関することだけなのか。
裁判沙汰にするのは大変なので、もっと気軽に(法的にではなく)訴えられる機関なり役所がないと、どこまでもひどくなるし改善の見込みもない。やりたい放題となる。医者や賃貸契約を扱う不動産業に、希望や注文を言われたり自分に不利な質問をされたりすると態度を豹変させる人が多いのは、公の機関などから指摘されたりすることがない「殿様商売」の分野だからではないだろうか。なんでも通ってしまう状態は助長させる結果となる。