政府は、新型コロナを感染症法上の分類「5類」に引き下げることを決めた。5類というのは、季節性インフルエンザと同等である。

 昨年の12月からこれまで、新型コロナで毎日300人~500人が死亡し、重傷者も毎日数百人となかなか減らない(ちなみに今日現在の重症者数は557人)。インフルは、これほど日々の死亡者や重症者は多くない(インフルによる年間の死亡者数は2000年以降で、214(2001年)人~1818(2005年)人)。そしてインフルとコロナの最も大きな違いは、インフルには有効な治療薬があるが、コロナは有効な治療薬がない危険なウイルスであるということだ。誰がどう見ても、新型コロナは事実として季節性インフルエンザと同等ではない。

 安倍前総理の時代からこれまでの自民党による政府は、仮に全国民がおかしいと思うようなことでも平気で言うようになったし独裁的に何でもやるようになった。国民の意見や野党の意見など、全く意に介しなくなった。傲慢さはピークに達している。

 インフルと同じ5類にするのは、せめて日々の死亡者が30人以下に定着するか、あるいは有効な治療薬が開発されてからである。