数年前に北陸地方で雪による大渋滞が起きたが、今年も発生してしまった。

 雪が多い秋田や青森の国道では、市街地や郊外の国道、そしてたとえ山間の国道であっても車がスタックして大渋滞になることはない。数十年前には今回程度の大雪など普通にあった。上越でも一晩で車が見えなくなるほど積もることは何度もあった。家の2階から出入りしていたのだから。それでも大渋滞が発生したという話を聞いたことはない。数年前と今回の大渋滞は、なぜ起こったのだろうか。

 数年前の北陸の大渋滞の時にもこのブログに書いたが、除雪車の出動の判断が遅かったのだと思う。数年前の大渋滞の時、除雪車の出動が遅かったことが原因と自ら発表しているし、今回も車がスタックするくらいの雪を車道に積もらせている。それから動き出しても遅いのである。東北地方や昔の北陸地方では、雪が車道に積もる前に除雪をしているからスタックや大渋滞が起きないのである。当たり前の話だ。おそらく除雪車の出動を判断する人が若くて経験の浅い人なのか、あるいは例えば東京出身で雪国のことがよくわからない人が担当していて、除雪車の出動判断が遅れたのだと思われる。判断しているところが市町村なのか道路管理関係の団体なのかわからないが、数年前から全く進歩していない。

 以前、大雪になる山間の国道や郊外の国道などをよく走っていたが、少しでも車道に雪が積もってしまえば穴ができスタックを起こす車が出てくるため、いつでも道路の色が見える状態だった(圧接状態も起こさなかった)。「また来たのか」、「やりすぎだろう」と思うくらい除雪車が頻繁に走っていた。だから、青森や秋田、そして昔の北陸では大渋滞は起こらなかった。

 スタックが発生するくらいの雪が積もってから、あるいは大渋滞が発生してから本格的に除雪に取り掛かるのか、それとも道路に雪が積もるまえに除雪をするのかの二者択一という単純な話である。二度あることは三度あるというが、北陸地方で除雪車などの運行を管理している部署は年配のベテランが担当するようにしたほうが良いと思う。

 数年前にも今回と同じような記事を書いた記憶がある。数年後にまた同じことを書かないことを祈りたい。