「村神様」で 新語・流行語大賞を受賞したヤクルトの村上選手が表彰式で、「本当に僕でいいのかな?」「みんなこの言葉を知ってるのかな?」と本音を漏らした。
野球オタクの選考委員1人を除いた日本人全員が思っているけど口にしないことを、本人が責任をとって言ってくれた。村上選手はとても誠実な人だと思う。
来年からは選考委員を一新し、日本人の多くが「ああ、今年はそうだったなあ」と一年を振り返られるような言葉を、根拠(投票数など)や客観性(幅広い知識を持ち流行に敏感で適切な判断ができる委員など)をもって選んでほしい。毎年「初めて聞いたあ」で、「?」がいっぱいになる年末の「がっかりイベント」となってしまっている。
来年からは、自分の感覚を信じて疑わない自己主張の強い偏屈な一個人の趣味で一国の流行語大賞が決定されてしまう状況にあるとしたら、それは改めなければいけない。選考委員の構成メンバーを見ると、委員同士の人間関係というか上下関係で、他の委員たちは思っていることを口にしにくい状態になっているように私には感じられる。他のメンバーはみな客観性があり建設的な話し合いもできる適任者だと思うが、人が良すぎて、強く主張してくる面倒くさいような人に対しては黙りこんで妥協してしまうように見えるのである。