「ダイナミックプライシング」と「便乗値上げ」の違いは何なのだろうか。便乗値上げは悪いのだろうか。悪くないのだろうか。

 野菜が取れなくなると野菜の値が上がる。野菜のように供給量が少ない場合に値が上がるのは理解できるが、供給量(宿やホテルの部屋数など)に変化がないのに値が上がるというのは、人の弱みにつけこんで儲けようという人間の欲によるものではないのだろうか。このように日本語で言うと良くないイメージとなるが、これを英単語で「ダイナミックプライシング」といえば許されるどころか、かえって良い行いのようにさえ聞こえてくる。物は言いようだ。

「ジェンダー」や「ダイバーシティ」など、格好良さそうな英単語を使えば無条件で正当化される、という私の持論は今回も当てはまりそうである。