「誹謗中傷だ」、「印象操作だ」、「煽りだ」などと言う言葉を耳にすることがよくある。非難されている側が言う言葉である。

 しかし、本当にこの言葉の定義に当てはまるような発言や事案なのかという客観的な検証が必要であろう。非難される側に誠意がない場合、自分に不利益となる指摘を打ち消すために何でも言うし何でもやるのだから。

 格好つけたつもりの言葉を水戸黄門の印籠代わりにするのは、口げんかの1つの技法に過ぎない。正当性の支えになるはずもない。

 もちろん、これらの言葉通りである場合もある。だから、この言葉を発して有無を言わせず相手を否定して終わりではなく、こんな言葉を使わずともお互いに具体的事例を出し合い、誠実に総合的な検討を行い、今後の取り組みについて共有していくことが建設的であり合理的であろう。