世界卓球が終わった。男子も女子も団体戦で中国に敗れた。日本はどうしても中国に勝てない。中国と日本は何が違うのだろうか。練習量だろうか。いや、日本人選手たちも小さい頃から卓球づけの毎日を送ってきたはずだ。それでは練習内容だろうか。それも多少あるだろうが、一番の大きな違いは精神面(日々の練習や試合に対する謙虚さや心構え、セルフコントロールなど)だと私は思う。
それはさておき、世界卓球の番組を見ていて気になることがあった。それは、試合後の選手へのインタビューである。インタビュアーは、「今日の試合、振り返ってください」と命令したり、「今日の試合、どうでしたか」と手抜きのような質問を毎日していた。私は、試合が終わった選手に対し、「振り返ってください」と「どうでしたか」の二つだけは言ってはいけない質問だとずっと思ってきた。
選手にしてみれば、試合後で疲れているが何か具体的に聞きたことがあればせっかくみんなが応援してくれたのだから話そうと思うだろうが、特に聞きたいこともないようだし疲れてもいるのに、なぜ自分から進んで頭を使って一つ一つ試合を振り返らなければいけないのかと感じるのではないだろうか。選手だのみの究極的な抽象的質問で、こんな質問ならば(教えれば)幼稚園児でも言える。
インタビュアーも給料をもらっているのであれば、選手たちが進んで話したくなるような質問、見ていた人(観客や視聴者)が聞いてみたい質問がきちんとできるように、試合を見ながらメモを取ったり前もって質問を考えておいたりするくらいのことはやったほうが良いと思う。