安倍氏の国葬での弔辞で、菅元首相が「二人で銀座の焼き鳥屋に行き、私は一生懸命あなたを口説きました(自民党総裁選出馬について)。それが使命だと思ったからです。3時間後には、ようやく首を縦に振ってくれました。私はこのことを、菅義偉生涯最大の達成として、いつまでも誇らしく思うであろうと思います」と話した。
安倍氏が長く首相を務めることになり、様々な詭弁の方法、嘘とそれを隠すための忖度や証拠隠滅を使った責任逃れの方法、自分が敵とみなした議員やマスコミの抑え込み方法(暴言や威圧など)などを自民党政権のスタンダードとして定着させ、日本国民が戦争に巻き込まれやすくなる数々の軍事関係法案や教員免許更新制度(教員にとってマイナスばかりだったため今年で廃止)など、国民のマイナスになる数々の法案を自分の個人的な考えでいくつも作らせる結果となった。社会は非正規雇用者でいっぱいになり、そのため結婚しようとする人も少なくなった。国内経済は回復せず、賃金も上昇しない。北朝鮮拉致問題も、長く政権にいたと自慢するがその長い期間をかけてもたった1つの進展もなく、北方領土は2島返還の見込みが無くなり、韓国からは様々な問題を吹きかけられ、国葬では特に関係が深いとみられていたG7からは誰一人現役首脳は参列しなかった。私は安倍氏が総理になったことで国民や日本の社会にとってプラスになることがないばかりか、マイナスになった点がとても多いと感じている。個人的には、安倍氏が総理在任中の期間は「失われた7年半」だと思っている。
安倍氏を総理になるよう無理に説得し、このような日本にした張本人が、たった一人のしかも菅元首相(周囲に強く当たりながら言うことを聞かせ、優柔不断で間違った判断を後から謝ってばかりいた政治的能力の劣る人)だったとは、個人的には悔やんでも悔やみきれない。自民党議員の個人の感情で、日本を動かしたりできなくする「しくみ」は作れないものだろうか。国葬もそうだったが、仲良しごっこで国や国民、税金を好きなようにされては、たまったものではない。