安倍氏の国葬が明後日となった。

 国内では招待状を6000人に発送し、そのうち4割が欠席だという。G7の首脳で唯一参加予定だったカナダのトルドー首相も、ぎりぎりになって参加を取り消した。確かにバランス的に一人だけ行くのはおかしいし、恥ずかしいだろう。自分たちが親友と思い込んでいたオバマ氏やトランプ氏も不参加だ。海外からの弔問客は約半数が駐日大使で、来日する要人達もエネルギー大臣や貿易大臣、投資大臣、観光大臣など、他の目的が主と思われる人たちが目立つという。

 安倍氏の人柄や能力、実績などが丸裸にされた感じで、かわいそうに思えてくる。まだ、本当に国葬としてやるのだろうか。今からでは、自民党葬などに変更はできないのだろうか。会場にしても、広い日本武道館でやると、がら空きになってしまい、みすぼらしい葬儀となってしまう。

 安倍氏に対する国内外の客観的評価がようやく下され世界中に示されたのであるが、亡くなってまでそれをやるのは、故人に対してあまりにも酷ではないだろうか。何度も岸田首相に電話をして国葬にするよう脅した安倍氏の親友は、感情ではなく理屈を重視して、安倍氏のために客観的、総合的な判断をしてあげるべきだった。

 国葬は、すべての点で無茶だった。