安倍氏の国葬では、海外から約700人が参列する見通しだという。この700人分の飛行機代や宿泊費、警備費は、国民が納めた税金が使われるのだろうか。会場設営費や自衛隊、警察にかかる費用も税金なのだろうか。多くの自衛隊や警察も動くのだろう。
そもそも、安倍氏の国葬に参加したいと思っている海外の要人は、本当にいるのだろうか。バイデン大統領やフランスのマクロン大統領、ドイツのメルケル前首相などは来ないという。無料で日本に行けるからと、安倍氏と接触もなかった国のナンバー2,3あたりが旅行気分で来日するのでは、公に安倍氏に恥をかかせることにもなってしまうだろう。
国民のためにも、そして安倍氏のためにも、国葬扱いにしない方がよかった。
安倍氏の親友である二人は、安倍氏に対して誇大妄想(過大評価)があり、それを国民も世界中もそう思っていると信じ込んでいる。もちろん、自分たちに対する評価も誤解しているようだ(そうでなければ政治家を続けていられないだろう)。二人の思い込みによる国民の被害額(税金)は莫大だ。
この記事を書きながら、この前東京地検特捜部に事情聴取をされた森元首相が、税金を使ってほとんど使われずに終わった2千円札を発行したことを思い出した。あれに、どれほどの税金が使われたのだろうか。オリンピックでも、能力ゆえにロゴや競技場設計のやり直しなどといった税金の無駄使いが多かった。
政治家や元政治家の長老たちは、税金は自分の思いで自由に使えると思っているようだが、アルバイトをしながらなんとか税金を納めている人たちもたくさんいることをわかってもらいたい(わかったところで何も変わりはないだろうが)。
政治家というものは、国民のためになる政治活動を仕事としてやっているので、人としてどんどん良くなって(立派になって)いくはずだと思うのだが、逆に政治家になる前は普通の人だったとしても政治家をやっているうちに口も行動もどんどん悪くなっていくのはなぜなのだろうか。それほど政治家が悪いこと、不誠実な言い方ばかりしているという証ではないだろうか。