「安倍元総理の国葬を控え、羽田空港で一斉検索」とのニュースがあった。

 あれっ、国葬はもう決定になったのだろうか。この前野党が質問していたが、そのあとは野党も静かになってしまった。一応役目を果たしたから、もう関係ないのだろう。

 今から自民党葬に変更したとしても来日する要人達には関係がないことなので、そうすることは可能であろうが、今は誰も国葬に反対しなくなった。「時間がないから」では本末転倒を容認することになる。安倍氏は国葬にふさわしい人物だったという結果を歴史に残すことになった。事実を変えることは誰にもできないはずなのに、それができてしまう日本の政治、社会は私には気持ちが悪く感じられる。

 今、政府による「なし崩し作戦」通りに事が着々と進んでいる。安倍氏の友達からの圧力に負けたとはいえ、最終決定をしたのは岸田首相だ。この国は、首相が一度決定したら、どんなに批判があっても、どんなに不適切であっても、変更することはない。プーチンや中国、北朝鮮のような事実上の独裁国家と何が違うだろうか。むしろ、民主国家を名乗りながらやるのは、他国より余計にたちが悪いと私は思うのだが、私の考えはどこか間違っているだろうか。

 改善や変革を拒否し、甘い汁を吸い続けようとする腐った「昭和のおやじ勢力」(政治家やオリンピック組織委員会理事等々)の老害を黙認するのではなく、国民皆が事実を事実として認識し、より良い政治や社会を目指していくことが基本であろう。「改善なしに進歩なし」である。