岸田首相は安倍元総理の国葬実施の意義を丁寧に説明すると繰り返す。
国葬の決定の過程や基準があいまいな上に、政治における実質的な具体的成果も不明(北方領土も以前より状況が悪化したし、アメリカとも貿易や基地負担金などでトランプの言いなりだった)、コロナなどの危機管理においても莫大なお金をかけて給食マスクを配布するなどおかしな対応が目立ち、不正、威圧、忖度、証拠隠滅など黒い部分も無くならなかった。長く総理職にいたから・・・という理由も、党による在任期間を変更してまで権力の座にしがみついていただけの話である。それが立派なことなのか。むしろ、異例の長期政権にしたことが彼を傲慢にし、ひずみ(様々な問題)を生んだ原因ではないだろうか。いずれにせよ、このように総理として適格性に問題があったから、「国葬扱いにすること」を多くの国民が反対しているのであろう。
いくら自分たちが国葬にした偏った理由や嘘(不正確)の理由を説明しても意味がない。どんなことにもそれなりの理由があるのだから。例えば、泥棒にでも「ほしかったんだもん」という理由があるだろうが、いくらそれを繰り返し説明したからと言って、聞いているほうは「それならいいよ」となるわけでもあるまい。
〈追記9/5〉海外の多くの首脳たちが安倍氏の国葬参列を見送っているということである。このことについて高千穂大の五野井教授は次のように話す。
「G7で一番長く一緒だったメルケル前首相まで来ないのには驚きました。諸外国首脳は、弔意は示しても、国葬にわざわざ行く価値はないと判断したのでしょう。海外の対応はシビアで、安倍元首相が日本の地位を高めたと言うけれど、残念ながら、これが国際社会における実力ということです。あのような亡くなり方をしたこともあり、日本の警備に対する不信感もあるのかもしれません。テロ対策を考えたら、各国とも首脳の参列はなるべく避けたいはずです。統一教会(現・世界平和統一家庭連合)のようなカルトとつながっていたことも、忌避される要因のひとつと考えられる。名だたる国家首脳の参列が見込めない以上、国葬で大々的に追悼して敬意を示すつもりが、かえって故人に恥をかかせることになりかねません」
安倍氏を過大評価し、浮かれて大騒ぎをしているのは、自民党の一部のお友達議員だけであろう。