旅番組を見ていると、サッカーや野球、柔道選手、卓球選手などの男性元アスリートがゲストとして出演することがよくある。その競技においては優れていたのだと思うが、だからといって視聴者を楽しませる話術が一般人より優れているというわけではない。なぜか女性の元アスリート達は才能豊かで旅番組やバラエティ番組に出ても面白いのだが、男性の元アスリート達が旅番組やバラエティ番組に出演すると、一般市民と同じような会話や感想、相づちしかできず、番組全体がつまらないものになってしまう。

 テレビ番組であるために、本人たちは無理をして元気に振る舞ったりたくさん話したりしようとするのであるが、目立つことで平凡さが際立つし、ぎこちなくて見ていてハラハラする残念な旅番組となってしまう。張り切れば面白くなったり、良いコメントが出てくるわけではないのだが・・・。

 スポーツ選手は教員と同じく、つぶしが効きにくい仕事のように感じられる。教員は教員しかできなく、会社員や営業マン、工員や開発業務などに転職してもやっていけない。スポーツ選手も同じではないだろうか。自分がやってきた競技と全く違う初めての世界で仕事をしていくこと、それも芸の才能や能力を要求され、日本中の人々を楽しませなければいけないバラエティという世界で働くことは非常に大変なことだと思う。

 男性の元スポーツ選手が悪いということではない。テレビ局の人選に問題がある。もしスポーツ選手が今後どうしてもテレビに出演することで生計を立てていきたいのであれば、それまで磨いてきた技などを生かせる番組に出演させてあげた方が、視聴者にとっても当人にとってもベターであろう。先日の参院選で当選した芸能人たちを見ると、バラエティ番組で成功するよりも、スポーツで成功した人であれば政治家にでも立候補して当選する方がずっと簡単のような気がする。

 

〈追記 7/19〉今日、スケートの羽生結弦氏がプロに転向することを表明した。プロになるということは、これから「帰れマンデー」のような旅番組にも出演していくということなのだろうか。彼も自分で自分を分析している通り、彼は時々噛むし、話がまとまらず長い。そして根がまじめで当たり前のことしか言わない。サンドイッチマンたちと、当然であるが一般人レベルの会話や絡みしかできないと思う。芸人ではないから当然である。全く別の仕事をやるということは、一から始めるということだ。高校を卒業した人が、いきなりバラエティ番組に出て働くようなものである。