「首相、参院選の第一声は被災地・福島」という文字が産経新聞に載っていた。
なぜ福島からなのだろうか。政府はルーチンワークとして、普段から実際に黙々と被災地を全力で援助していなければいけない話である。
歴代首相は、選挙前や支持率が落ちると福島を訪問する。個人的にはとても汚い感じを受けるし、選挙においてむしろマイナスイメージになるのではないかとさえ感じるのだが、国民はそうは思わないのだろう。
北朝鮮による拉致問題も、歴代首相は「全力で取り組む」とか「最重要課題だ」などと口にしてきたが、そのような対象になっている福島復興や拉致問題について、歴代首相は本当に全力で取り組んできたのだろうか。
かつて多くの芸能人たちも福島に群がったが、今はサンドイッチマンなど本物を除いてみな去ってほっとした。やる人(本当にやりたい人)は、人知れず全力でやるものである。原発被災者や拉致被害者などに寄り添うということは当然自身のアピールをすることではなく、「実行」することであろう。政治家の行動に対して国民は給料を払っているはずである。