NHKの朝ドラ「カムカムエヴリバディ」が終わった。感動も余韻もない最終回だった。
〈 残念だったところ 〉
1.今日のたった15分にたくさんのことを詰め込み過ぎで、単なる口頭説明に終わってしまった。せめて1週間くらいかけて、それぞれの人生やつながりなどを映像化してほしかった。
2.おまじないを言いながら小豆が煮えるのを見つめる3世代のシーンをみて、やはり安子は上白石氏でなければこれまでの思いともつながらず感動しない。
3.最後は、るいが大判焼き屋を捨てて喫茶店を始めたり、るいの友達の小夜子が小さな塾経営で終わったり、大判焼きとあまりかかわりがなかった桃太郎が大月を継いだり、違う設定の方がよかったと思う点が多かった。例えば、安子やるいにつらく大変な思いをさせた償いとして桃太郎が最後は繊維会社の係長などになっていれば、「償ってもらえたんだ。よかった」で終われた。
4.最後は、年を取ったるい氏と錠一郎氏のシーンをもっと時間をかけて物語のまとめのような会話にしてほしかった。喫茶店で、ケチャップをこぼしたりふいたりする横からの映像だけで、顔もよく見えず、しりすぼみの感じだった。
楽しいのとお粗末なのは違う。全体を通して面白くない繰り返しのシーン(時代劇の回想シーンなど)やちれつな展開が多い内容だった。少なくとも最終的な感想は「よかった。おもしろかった」というものではなかった。つまらなくはなかったが、終わってほっとした部分もある。次の朝ドラに期待したい。