おもしろいドラマで毎週見ていた。昨日が最終回だった。
残念ながらハッピーエンドではなく悲しい終わり方だった。だから今振り返ってみても、「あ~、よかった。おもしろかった」と満足のいく余韻はない。そもそもドラマはフィクションなのだから、ハッピーエンドで終わった方が、うれしい気持ちや満足感がドラマ終了後もずっと残る。
ハッピーエンドで終わらないことが、視聴者にとって何かプラスがあるのだろうか。ちなみに、このように書くと「感動」云々の話が聞こえてきそうだが、このブログで散々書いてきた通り、誰かが亡くなったり病気になったり障害を負ったりして涙が出る映画やドラマは決して感動的なドラマではなく、悲しくて涙が出ることと感動することは別のものである。葬儀場で泣いている人々が感動しているはずもないだろう。
死や不治の病、親子の別れなどの「悲しいもの」を題材とした話(小説や映画、テレビドラマ)を作る人(作家や演出家、監督等)は、短絡的に楽なもの(簡単に視聴者を泣かせられる作品)に飛びつく、能力のない恥ずかしい人だと私は思っている。