北京オリンピック閉会式が行われている。感動的な映像や素敵な演出がこれでもか と続いている。しかし個人的には、人権を無視した独裁国家、覇権主義国家の自己PRにしか見えず、気持ちが悪くなってテレビを消した。
「オリンピックと政治は切り離すべき」といわれるが、誰がそんなことを言い始めたのだろうか。この言葉自体、私は間違いだと思う。極端な例を考えれば構造がわかりやすくなると思うが、例えばナチス政権下のドイツにおいて、一方でユダヤ人を殺害し続けながら他方で世界の祭典であるオリンピックの運営を行うことは適切ではないだろう。そもそも政治も覇権主義も独裁国家もすべてをふくんでの一つの国なのであり、実質国主体のオリンピックから政治だけを切り離すなんて不可能なことである。開会式や閉会式は自国のPRであり、まさに政治そのものである。実際チベットの人を開会式の聖火ランナーに採用することで、中国は人権を尊重しているというわかりやすい露骨なプロパガンダもみられた。オリンピックなどで国同士が仲良くなるわけでもなく、世界が平和になるわけでもなく、パラリンピックが終わったとたんに中国も海洋進出を再開し、アメリカを懲らしめるために北朝鮮の核ミサイル開発をさらに応援し、ロシアの味方をして今のウクライナの状況をさらに悪化させる可能性も十分にある。
今後もオリンピックを行なうのであれば、国の姿勢(政治等)や情勢などを考慮し、開催に耐えうる最低限の条件をクリアしている国で行なってもらいたいと思う。