「ジャパネトたかた」のテレビショッピングは、見ているだけでウインドウショッピングをしている感じになり、放送していれば、ついつい最後まで見てしまう。
高田元社長が出演していたころからずっと見ているが、社長の時は「ご検討をよろしくお願いします」と最後に付け加えていた。無理に「買え!」という姿勢が無く、商売というより視聴者の立場に立って商品を紹介していて信用ができた。
しかし最近は、「限定〇つだけ。今どんどんご注文の電話が来ています。なくなる前にご注文を!」、「今すぐお電話を!」などと、検討する時間を与えないような姿勢、とにかく買えという姿勢が前面に出過ぎていて、以前より誠実さが感じられなくなり信用度が下がった。
大手ショッピングサイト以外のネット上の店舗でほしい商品を買う時、時々「今日中の注文でおまけがつきます」などとあり、急いでその店舗に振り込むと商品が来ず、振込先銀行に問い合わせるとその口座はすでにないという詐欺商法と重なってしまう。時間を区切って急いでかわせる商法はもっとも不誠実で危険な商法だと私は思っている。
また、最近増えた冗舌な女性アシスタントたちは、個人的には寅さんのような啖呵売(たんかばい)を私に思い起こさせる。ジャパネットはごく普通の人が誠実に一生懸命商品を説明するところに良さがあった。
ジャパネットのテレビショッピングの良さが、どんどん失われていくようだ。高田元社長のすごさを再認識させられる。