石原慎太郎氏が亡くなった。
関連ニュースを見ていたら、地下鉄の「大江戸線」という名前は彼が決めたということだ。選考委員会が決めた「東京環状線」を、鶴の一声でひっくり返したらしい。個人的には、「東京環状線」だとしっくりくるしかっこいいと思うが、「大江戸線」だと古くてカッコ悪い感じを受ける。歴史を感じさせる名前が現代ではおしゃれに聞こたりする時もあるが(「コレド室町」など)、そのまま古くさく聞こえてしまう方に転んだ珍しい例だと思う。他にも彼は「東京都立大学」を、・・・(あれっ、思い出せない)カッコ悪くて違和感しかなかった名前に変えたし、新しく作った銀行名もいつまでたっても違和感が消えずになじめないものだった。
私はテレビなどで彼の話を聞くのが面白かったが、ネーミングだけは苦手のようだった。彼のようなリーダーシップは、都政のような市民に直結するところではなく、百戦錬磨の外国を相手にする国政の世界で、より発揮されたことと思う。彼のようなまともで力強い人は、二度と出てこないような感じがする。