よくスポーツ選手が試合前のインタビューで、「試合を楽しみたい」とか「楽しく試合をしたい」という。私にはどういうことか理解できない。
終始リードし、最後に勝つような試合だと楽しい。しかし、試合に負けたのに楽しいということはないだろうし、最終的に試合に勝ったとしても試合の途中が苦しければ楽しくないだろう。
単なる虚勢なのだろうか。しかし、試合前に自分は平常心であるかのようにふるまおうと頑張れば頑張るほど、このような見せかけの自己暗示はかえって試合や相手に対する恐れが大きくなり体も固くなって心身ともにマイナスとなる。スポーツ選手は正しいセルフコントロールを学んだ方がよい。
〈追記〉卓球の全日本選手権を見た。伊藤美誠氏が個人で優勝した。彼女は中国リーグなど、自分より強い選手達の中に身を置いて練習しなければ、いつまでも中国選手を破って世界一になることはできないように感じた。小さな井戸の中で勝って喜んでみても何もならない。目的が日本一なら別だが・・・。そろそろ、個人や団体で日本が中国を破り、世界一になってもよいのではないか。何がいけないのか、冷静に分析し、努力しないと、永遠に中国が世界一だ。