最近のバラエティ番組は、若手や中堅のお笑い芸人たちが大学生の飲み会のようなノリで騒いでいるだけで、一般の人でも言うようなありふれたツッコミに対して後から大笑いの観客の声だけがテレビ局によって挿入された番組作りになっている。あの大笑いの声は、その映像を見ていない人たちのもので(別撮りか以前の物)、そうなると番組自体が嘘の作り物ということになる。演出といえば何でも許されるわけではない。最低限、嘘、だまし、誤解、詐欺といった悪いものであってはいけない。
最近のバラエティは見ていて疲れるし、芸人達の普通の会話に対していちいち挿入された観客の大笑いの声を聞くと悲しくなってしまう。芸人達も成長しないだろう。普通の言葉でも、大きな声で叫ぶとお笑いになると思ってしまっている芸人も多い。
CMも突然入ったり、CM明けに同じ映像が流れて先ほどCMが入った場面までくるとまたCMに入ったり、唐突な終わり方をしたり、見ていてどうなっているのかわらないほどのものも多い。流行なのか、制作側の世代交代で劣化していっているのかわからないが、限度を越えない程度の番組作りをしてもらいたい。