学者の三浦瑠璃氏が、新型コロナウイルスについて国民に向かって(全国放送で)、次のように提言を行なった。
「忘れてはならないのは、インフルエンザも毎年流行するということなので、完全なる出口じゃなかったとしても、対処できてきているということで、明るい兆しも待ちたいと思う」。
忘れてはならないのは、新型コロナウイルスはまだ解明されていない未知のウイルスであり、インフルエンザのように安全で効果的なワクチンと、一定の安全性が確認された効果的な治療薬がまだ開発されていないということなのである。インフルを持ちだしたところで新型コロナには関係がなく、国も自治体もマスコミも国民も対処ができていないから多くの都道府県でまん防の適応が始まったのである。
いまだにインフルエンザや風邪を持ちだして新型コロナの安全性を主張する専門外の専門家(社会学者や国際政治学者、弁護士など)がいたとは・・・。医療がひっ迫し始めたこの時期に、国民の自粛意識を低下させるような足を引っ張る発言は控えてもらいたい。
三浦氏と社会学者の古市氏と弁護士の橋下氏の3人の(医学や感染学ではない)専門家がテレビで話すのを時々目にするが、必ずといっていいほど「おかしいぞ」「不正確だ」「むちゃなことだ」と思うことを話している。私がおかしくなったのかと不安になるほどだ。しかし他の人々のコメントは、「情報がたりない」とか「気が付いていない」と思うことはあるが、無茶苦茶には感じられない。なぜなのだろう。立場のせいだろうか。話し方のせいだろうか。
たしかにお医者さんや専門家会議のメンバーのように当たり前のことを番組で話していても、盛り上がるわけではない。番組を盛り上げるためには非論理的なことや実現が難しいこと、偏った感想などを言って視聴者を煽る必要がある。もしかしたら、全てが視聴率を上げるためのテレビ局の意図によるもので、わたしのような人が一番のカモになっている可能性もある。