現場の第一戦で新型コロナと戦ってきた埼玉医大の岡教授の話をまとめると次のようなことだった。

1.オミクロン株は桁外れに強い感染力を持ち、インフルエンザの40倍強

2.重症化率が低いといってもデルタ株の半分程度で、インフルエンザのよりはるかに強い

3.ワクチン2回接種の半年後では、感染を防ぐ効果はほとんど期待できない

4.このままでは院内クラスターが多発して医療従事者の欠勤が急増し、他の病気や事故の患者の受け入れもできなる可能性が高い。

 情報収集能力や判断力が劣るマスコミはオミクロンはたいしたことがないような報道を繰り返し、何も考えていない自己中の国民は街へ実家へと何事もないかのように出歩く。この両者の対策をまず考えないと、他に何の対策をやっても空回りしてしまう。

 国民はもっと自分で多くの情報を手に入れて、自分や家族、社会を守ってもらいたい。今の状況を見ていると、福一原発事故の時を思い出す。マスコミでは一切報道していなかったがネットを詳しく見ると、現在プルームが千葉の北部から東京に向かっているということが時系列でわかり、私は換気扇や暖房を切って外に出ずに家の中でじっとしていた。テレビを見ると川原をサイクリングしていたり外で仕事をしていたりと人々は外で日常生活を送っていた。窓の下を見ると、下校途中の子供たちが大勢みえた。この人達は現在放射能を大量に吸っているんだなあと思いながら、恐怖を感じたことを思い出した。その日が、柏市や三郷市でホットスポットができ、東京各地に放射能が降った日だった。無意味な情報、嘘の情報、間違った情報など、情報にはいろいろなものがたくさんあるが、それらを収集したり選択したりする態度や能力の育成が、これからさらに重要になってくるように思う。