円楽氏が三平氏について、「俺を信用しない人間は、こっちも信用しないから」とラジオの生放送で語った。子供でも大人でも、担任や上司から注意や皮肉、悪口ばかり言われていたら、その人を信用することはできない。円楽氏は人を育てたり人の上に立ったりする器ではなかったということなのかもしれない。
歌丸氏がいなくなってからの笑点は、回答者の答えがマンネリだしストレートの悪口もあり、時々しか見なくなっていた。特に三平氏に対する円楽氏の言葉はユーモアもなく顔をしかめるような悪口ばかりだった。三平氏はよく5年も我慢したなあと思う。やめたことは彼にとって正解だった。
世間は三平氏はおもしろくなくて力もなかったというが、そうではないと思う。場違いだったのだろう。もし三平氏に対して悪口ばかりを言っていた木久扇氏や円楽氏などが一人でさんま御殿などに出ても、みんなを笑わせるようなことは言えないだろうし、何も話せなくなるだろう。その人の個性を生かせる「場」というものがある(共演者の芸風や雰囲気、視聴者のし好や年齢層等)。個人的には、三平氏に対して元々明るく元気なイメージがあったが、笑点はのびのびと自分を出せる場ではなかっただけであると思う。はじけながら元気に温泉レポーターや(1人か女性アシスタントの2人で)、バス旅のゲストなどをやったらとてもおもしろそうだと思う。もしそれが円楽氏ならとても面白くないと思う。芸能界でも仕事でもミスマッチは誰にとってもプラスにならず、「適材適所」を大切にしなければいけない。