私は小さい頃からアニメや歌番組を見て育ったテレビっ子だった。大人になってからもずっとテレビはつけっぱなしで何らかの番組は見ていた。しかし最近のテレビはつまらなく、何も見ないことが増えてきている。

 歌番組は、大勢の男性や女性が集まったグループが出てきて、似たような歌、似たようなダンスをしている。日によっては、グループが歌っていたのですぐにチャンネルを変えしばらくたってから戻してもまた同じようなグループが歌っており、それを十回ほど繰り返した。変化がなくつまらない。

 お笑い番組は、普通のことを叫ぶキレ芸ばかりでおもしろくない。本来キレ芸がおかしいはずもなく、観客や仲間が笑っているのは、笑わないとその場が気まずくなるのでそれを回避するための日本人特有の反応だ。テレビの前で見ている人達はおかしくないだろうし(テレビ局がバックに笑い声を挿入するのでつられて笑うことはあるだろうが)、そればかりでうんざりしてくる。

 歌番組でもお笑い番組でもないような、たとえば何かの調査番組や散歩番組などは、興味を引かれる場面になるとコマーシャルになり、コマーシャルあけはかなり前からまた同じ映像を見せられたり、いきなり続きが後半に移動してしまい違う内容になったりして、とても腹立たしくイライラし、不快になるので、もう見ていない。

 NHKの歌番組も、外見が異様になってしまった氷川きよし氏(気持ち悪さを笑いにしているレーザーラモンの衣裳の赤バージョンで、髪は茶髪のストレートロン毛)や山内惠介氏、純烈の三組をローテーションで出演させているので、もう見なくなった。ごく一部の中年おばさんにしかうけないような人ばかりを間が空かないように繰り返し出演させるのであれば、他の年齢層や他のし好の人達は、NHKにお金を納めたいとは思わないだろう。

 制作する側の世代が変わり、バラエティーも歌番組も以前と変わってしまった。変わるのはいいが、つまらなく変わるのは良く無い。多様性も必要だ。