空港の検疫で新たに男女68人のオミクロン株感染者が確認された。大阪では市中感染も確認されている。

 橋下弁護士が何と言おうと、海外の邦人を含め(橋下氏はこれに反対している)、すべての入国を一時停止しなければ、国内で感染爆発が起きる。

 国は海外にいる邦人を守る責任があると橋下氏は言うが、海外にいても危険性はさほど変わらない。むしろ狭い飛行機に乗ってやってくること自体が危険で、実際何人もの日本人が帰宅後に飛行機内での濃厚接触者として陽性となっている。それに、日本に帰ってくることで多くの日本国民の健康を危険にさらす可能性が高い場合、海外在住の日本人が日本にやってくることを一時停止するのは合理的で当たり前のことである。もちろん、海外にいたままであれば命の危険があるというなら話は別だが、そうでもないのに戻ってきて結果的に何千万人もの健康を害してしまうかもしれないというのは、どう考えてもおかしな話でやってはいけないことだろう。もし法的にそうなっているのであれば、今すぐ法改正をして現在日本に住んでいる国民全員を守らなければいけない。

 こういうと、全員指定管理施設で2週間隔離すればよいと言うかもしれないが、その許容範囲を超える邦人が現在日本に戻ってきているなど、現実的に無理なこともあるだろう。それをどうにかしないといけないといっても実際どうにかできないこともあるから、できていないのである。一部の正論だけで押し通そうとすると、現実にそぐわないことが起きるのである。

 日本国内でオミクロン株感染者を出さないためには、「海外在住の邦人も含め、すべての人の入国を一時停止する」というのが私の主張であるが、今からではもう遅いだろう。なるようにしかならない。

 政府がめずらしくまともなことをやろうとしても、エセ大学教授や世間に影響力のある人がテレビで無責任に一部の正論や非現実的なことを言って邪魔をする。ウイルス対策も重要だが、癖のあるコメンテーター達の対策も、社会の改善や健全な発展においては重要であろう。