医者でもなく、専門部会や厚労省等内部にいるわけでもない、コロナの女王と持ちあげられているある大学教授が、この1年半余りのことを振り返った本を出すという。内容は自己批判ではなく、第一線で頑張ってきた人達や関係者たちへの批判らしい。
正体不明のウイルスに果敢に立ち向かい模索しながらも責任を持って第一線でがんばっている人達や権威ある専門家達を非難することによって、何もできない口だけの自分を世間に対して高めてみせようという考えや行動が、私はもっとも嫌いである。専門部会や一線でがんばっている人達に対して非現実的なことで(あるいは実行が現実的に難しかったことで)攻撃することは、専門部会や政府の信頼をますます落としめ、今後国民に対してお願いをしても国民がますます言うことを聞かなくなってしまうことにつながる。彼女は日本で本当にコロナが収束してほしいと思っているのだろうか。それとも・・・。彼女の社会的責任は非常に重い。
いまだにテレビに出てきてコメントしているが、医者のような専門知識もなく専門部会などの内部にいてワイドショー以上の情報を知っているわけでもないので、彼女の情報量や思うことは世間のおばさんと同じ程度である。コメントをきいていても当たり前のことを興奮状態で自信たっぷりに話すだけになっている。
テレビ局は、いつまで彼女を「裸の(女)王様」にしておくつもりなのだろうか。視聴率第一主義とはいえ、彼女にも人権がある。次第に彼女がかわいそうに思えてきた。