鬼束ちひろ氏が救急車を蹴った問題で、コメンテーターの峰竜太氏が「パニックという言葉で片付けるわけにはいかない」「逮捕して戒めて頂くのがいいのかなと」と語った。

 もし鬼束氏がパニック障害であったら、峰氏の発言は非常に問題となる。障害なのか、一般人が単にパニックになったということなのか、そこがはっきりしないままに峰氏の思い込みで決めつけて全国放送でそれを事実として流すことに違法性は無いのだろうか。

 以前、峰氏が番組でお世話になっている和田アキ子氏が鬼束氏から悪口を言われたことを思い出した。彼は復讐のつもりだったのだろう。仮に和田アキ子氏が酔っ払って物を壊したり車を蹴ってへこませたとしてら、峰氏は公共の電波を使って今回と同じような文言で和田氏を非難したであろうか。万が一にもそんなことはしない。しょせんコメンテーターなんて自分の感情のおもむくままに暴言を吐いたり差別をしたり弱い者を徹底的に非難して痛めつけたりするのが仕事である。後で以前の発言が間違いだとわかっても発言の撤回や謝罪もなく、平然と仕事を続けている。冷静に考えれば、そんな仕事が今の時代に成立しているなんて、すごい社会である。

 峰氏は「パニックという言葉で片付けるわけにはいかない」と全国の人々に向かって訴えたが、もし彼女がパニック障害であれば法的にはパニックという言葉で片付けることになるだろう。また「逮捕して・・・」との発言であるが、逮捕するしないについて峰氏が言うことではない。さらに言うと、「戒めて頂くのがいい」との発言もよけいだった。彼女に対する彼の憎しみや憎悪しか感じられない。SNSで一般人が強めの発言をするとすぐにマスコミは非難をするが、自分たちが全国放送でこのような人権無視まがいの発言を堂々と流していることに、視聴率第一主義のテレビ局の人々は気づいていないだろう。まずは彼女の事情聴取を行い、彼女の状態も確認してから警察や裁判所による客観的な判断を待ちたい。

 どのような見識を持ち、どのような能力(思考力や判断力、客観性など)を持った人に世論形成の重責を担わせるか(誰をコメンテーターにするか)、テレビ局の責任は重大である。