さすがに岸田総理は、菅氏のように「もう少し様子を見たいと思います」とは言わなかったようだ。しかしベルギーに次いで、ドイツやチェコでも変異株が見つかった。アフリカ以外の国から日本国内に入りこむ可能性が高いだろう。

 まず日本がやるべきことは、1日の入国者数を元に戻すということ、入国者全員にPCR検査をすることの2つである。日本に向けて出国する際に自国でPCRの陰性証明書を発行してもらったとしても、他国がどこまできちんと検査をしているのか、もっと言えば検査をしたというのは嘘じゃないかという疑いもある。そもそも、まともにPCR検査をやったとしても100%見つけられるものではない。日本においてさえ、これまで偽陽性も結構あった。日本に入国する際にも全員にPCR検査をやった方がよい。

 政府は、防げる災害について、災害が起きてからどうするかを考えるのではない。災害が起きた場合にどうするか(病床を増やすことなど)を考えるのではない。防げる災害は、起こしてはいけないのである。政府は、「災害を予防する」という発想を持った方がよい。