残飯は汚く、避けられる物である。しかし、豚にとって残飯はごちそうである。人が話していること、決めつけていることは、「自分から見ればこうだ」と言っているに過ぎないものがほとんどではないだろうか。常識や道徳、法律も場所(国やジャングルの中の村など)や時代によって異なる。世の中には絶対的に正しい概念はない。
人は主張や議論をするが、社会において可能な限り妥協し合える「調整」をはかっているだけなのだろう。したがって、その調整結果というものはとても不安定で穴だらけである。それでも、多様な人々が同じ社会で生きていくためには必要なことなのだろう。この調整をなおざりにしたり、あるいは初めから行わなかったりした場合(自己中を貫くために拒否した場合)には、違いを埋められずに衝突が起きやすくなる。
いずれにしても人の判断や話し合い(議論)というものは、絶対的・普遍的な正義や真理からは離れた一時的な仮の姿であり、いちいち激高したり目くじらを立てたりしながら言い合うレベルのこともないだろう。