眞子さんの結婚など、ある事柄に対してネット上で否定的な意見が多くなると、「誹謗中傷だ」という声も出てきて言い合いとなる。いったい誹謗中傷って何だろうか。辞書を見ると、「根拠のない・・・」や「真実でも度を超えた・・・」などとある。
批判的なことを言う人は、すべての事実を知ることはできないので部分的な事実に基づいて考えや意見を述べているのだろう。それに対して、批判されている側が事実も含めたすべてのことについて「事実に基づいていない」「誹謗中傷だ」と反論することは、論理的におかしいことである。認めるべきものは認めるのが当然だ。
また、真実でも度を超えると誹謗中傷になるとのことだが、もちろん犯罪まがいのことや人権を無視するようなことを言うのはアウトだが、どこまでが度を超えたことになるのかの客観的判断は難しい。たとえ批判されている側が「いやだ!」「そっとしておいてほしい」と感じただけで、「度を超えているから誹謗中傷だ」と反論することもまた不適切であろう。
ネット上でなくても、ある意見に対しては必ずといっていいほど対立意見がある。それは、小学校の学級会であろうと国会であろうと会社の会議であろうと、どこでも当たり前の話である。あの菅総理を信頼し支持していた人も国民の30パーセントはいたのだから。ネット上だからといって批判意見について過敏になりいちいち大騒ぎをすることではないだろう。もちろん、犯罪行為をにおわせたり人権を犯すような発言については厳しく取り締まればよい。極論の二者択一の話では無いし、批判される側が無条件で尊重されるべきものでもない。様々な意見があって当たり前である。
会社の会議でも、炎上するようにしようと思えばできるだろう。ネット上でも法に触れるものを取り締まりながら、一般の人達やマスコミは騒がずかかわらず淡々としていればよいと思う。