これまで感染が拡大するたびに宣言が出され、それによって人流が減り新規感染者数も減った。そうすると宣言が解除され、再び人流が増えて新規感染者数が増加し、多くの人が苦しみ亡くなった。これを何度繰り返してきたであろうか。ニュースを見ると、宣言が解除された今日、街や観光地は非常に混雑していた。
今日が第6波へ向けての新たなスタートとなる。これからは空気が乾燥する秋や冬と重なる。専門家によると、第6波のピーク時の新規感染者数はこれまでと比較にならないくらい高くなるという。浮かれて外に行く家族づれや若者たちは、何を考え、何を目指しているのだろうか。犬でさえ「待て」を学習すると、目の前にエサがあってもよだれを垂らして我慢し続ける。目の前のエサ(楽)に飛びつかないのである。
今日、ニュースで見た浅草や京都を歩いている人々が、私には犬以下のアリのような大群に見えた。次の第6波では、どれくらいの人々が重症化して苦しみ、どれくらいの人々が命を奪われるのだろうか。もしこれが蓋然性の高い予測可能な殺人のほう助にあたるとしたら、加害者は誰になるだろうか。私は政府ではなく、実行部隊である多くの国民だと思う。
「経済との両立が重要」と訴えるが、それはいつから始めるかがもっと重要である。従来通りの安全で大量に作れるワクチンが開発され、効果のある安全な治療薬が開発されてから「経済との両立」を始めないと、何度でも波はやってくるだろう。
〈訂正〉先日までの波が第5波で、次に来る波が第6波でした。記事に、次に来ると思われる波を誤って第5波と記入していましたので、訂正させていただきました。