河野太郎氏がテレビに出て質問をされると、無責任にわからないことを答えられないといって、発言拒否をすることが多い。
しかし、政治のほとんどは将来のことである。「先のことはわからない。答えるのは無責任だ」という方便で逃げるのであれば、今後国会やマスコミ、国民からのほとんどの質問に対して答えなくて済むことになる。専門知識も見通しも自分の考えも必要なくなる。彼がこれまで、経験不足や思い上がり(暴言や傲慢な態度)ゆえに、思いつき、場当たり的に突進し、大きなミスをしたり後に対応を変えたりしてきたこともうなづける。
質問に対し、「絶対にこうする」と言う必要もなく、「今はこういう状況でこのような見通しを持てるので、それを達成できるように必ず努力をする」といえば、国民も目標が持て一致団結して努力もできる。彼は、不勉強か能力ゆえに状況も見通しもわからないから、「先のことはわからないから答えられない。そんな質問をするマスコミに問題がある」といった旨のことを言って、逆切れして話を煙に巻いて逃げているに過ぎないように見える。
菅総理は、様々なフレーズで答弁から逃げ、自らの知識や経験のなさ、能力のなさを隠し続けてきた。そして時々見られた自主的な言動は的外れで、それによってコロナの状況を悪化させ続けてきた。河野太郎氏を見ていると、菅氏をさらに強力にしただけの人物に感じられる。能力の無い人は、詭弁によって回答を拒否するか逆切れして回答を拒否するか他のことを答えるかのどれかしかない。哀れでみっともない姿である。
今の立候補メンバーを見ると、政策や行うと思われることは、だれが総理になってもさほど変わらない。というか、ご老体や派閥によって、やらざるを得ないことをこなすだけとなる。そうなると、後はどれほど国民のことを大切に考えられるか、詭弁や嘘で逃げないか、誠実に頑張れるか(自己満足ではなく国民の多くが満足できるか)、といった「人がら」で選ぶ方がよいように思う。