緊急事態宣言が解除されるようだ。もちろん最終判断は菅総理である。新規感染者数は減少してきたが、0人には程遠い。全国には、まだまだ多くの自宅待機者がいて隠れ陽性者がいる。

 先週や先々週に比べると確かに減ってはいるものの、絶対数は少なくない。この絶対数を0人に近づけてから解除しないと(国民の自粛意識を緩めないと)、現在ウイルスに感染して家族と一緒に暮らしている人や学校、会社、街や買い物に行ったりしている症状のない陽性者達を基として、そこからまた感染が拡大し宣言を出すことになる。これまで、これを4、5回繰り返してきたはずだ。菅総理のままだったら、この地獄ループを日本国民が大打撃を受けるまで何十回でも繰り返すことになったであろう。

 それから、菅総理や国民が勘違いしていることで、ワクチンを2回打っても半年後には抗体は半分以下になり、それまでも日々減少していく。ワクチンを打てば重症化しないが、そのかわり感染しても症状が出にくいために感染したことに気づかずに出歩いて感染拡大を引き起こす。感染拡大だけを考えた時に最も危険なのは、ワクチンを2回打って安心している人達であるし、多くの国民の抗体が減ってくる12月から1月に向かってこれまでにない感染爆発が起こる可能性がある(実際、そのようなシミュレーションを出している研究者がいる)。

「これまで多くのことを学び知見を得てきた」が口癖の菅総理は、いつになったら大勢や傾向を認識できるのだろうか。「〇〇したことも、また事実だと思います」といいながらごく少数の例を取り上げて、誤った認識や自分の対応を正当化し続けてきた彼は、本当におかしくて間違ったことばかり考えて実行してきた。このような人が国のトップリーダーであり続けられる今の政治の在り方に危険を感じる。総理は、おかしな人(恫喝や脅迫、犯罪まがいの行為、嘘、ハッタリをする人)がクルクルと順番に交代していくのではいけない。日本の政治も早く先進国の仲間入りをしてもらいたい。